【ニューヨーク共同】ボクシングのヘビー級で1968年メキシコ五輪金メダルに輝き、プロでは45歳で世界王者に返り咲くなど名勝負を繰り広げたジョージ・フォアマンさんが21日、死去した。76歳。ロイター通信などが報じた。米テキサス州出身。
69年6月にプロデビューし、73年1月、最強といわれたヘビー級のジョー・フレージャー(米国)を一方的に打ちのめして2回TKOで破り、世界タイトルを獲得した。2度防衛後の74年10月、ムハマド・アリ(米国)を攻めながら、逆転で8回KO負けした。
77年3月にプロ2敗目を喫した直後にキリスト教に目覚めて引退、聖職者となって故郷のヒューストンで教会を開いた。青少年非行防止センターの運営費をつくるため87年に現役復帰。94年11月の世界戦でマイケル・モーラー(米国)に10回KO勝ちし、20年ぶりに世界王座復帰。当時の最年長となる45歳9カ月で世界王座を獲得した。
97年11月が最後の試合となり、プロ通算76勝(68KO)5敗。2003年にボクシング殿堂に入った。