村上誠一郎総務相は21日の記者会見で、長野県須坂市がふるさと納税の返礼品として送ったブドウに産地偽装があったことについて「制度への信頼を損ないかねない重大な事案だ」と批判した。総務省は、須坂市が事態を把握した後も募集を続けたことを問題視しており、制度の対象から同市を除外することを含め対応を検討する。

 農林水産省などによると、仕入れを担当した和歌山県の会社が、実際は山形県産のシャインマスカットを長野県産と表示して提供していた。市は昨年12月に偽装を把握したが「国の調査を踏まえて対応するつもりだった」として、その後も募集を続けた。