秋田県庁

 任期満了に伴う秋田県知事選が20日告示され、いずれも無所属新人で前副知事の猿田和三氏(62)、元自民党県議の鈴木健太氏(49)、元会社員の大久保範夫氏(74)の3人が立候補を届け出た。人口減少対策などが争点になる。投開票は4月6日。

 自民は猿田、鈴木両氏に支援が分裂して自主投票とした。立憲民主、国民民主、公明、共産、社民各党は猿田氏、日本維新の会は鈴木氏を推す。選挙戦は猿田、鈴木両氏の争いが軸になる見通しだ。

 猿田氏は秋田市で出陣式に臨み「企業誘致、再生可能エネルギーの推進を軸に国内外を飛び回った」と副知事などの実績を強調。県民の所得向上を実現すると訴えた。

 鈴木氏はJR秋田駅前で「49歳で早すぎるという人がいるが、若くないと変えられない。成果が出ないやり方は変えないといけない」と県政刷新をアピールした。

 大久保氏は県庁前で、秋田市で新設計画が進むスタジアムについて「改修で十分だ」と主張。水害のない街づくりも掲げ「(選挙戦)最終日まで走り続ける」と語った。