大阪府八尾市でコンクリート詰めにされた女児の遺体が見つかった事件で、府警は19日、女児の身元が死体遺棄容疑で逮捕された無職飯森憲幸容疑者(41)=大阪市平野区=のめい、岩本玲奈さんと判明したと発表した。死亡は2007年ごろで、当時6〜7歳だったとみられる。
府警によると、容疑者は「姉から(玲奈さんを)預かった」と説明。調べに「しつけでたたいた。翌朝冷たくなっていた」と供述しており、府警は、殺人や傷害致死容疑も視野に調べている。
府警は、DNA型鑑定の結果などから、女児を容疑者の姉の娘、玲奈さんと特定。00年10月に八尾市で生まれ、姉が市役所に出生届を提出した。
府警によると、八尾市は04年、出生届の住所に居住実態がないとして、玲奈さんの住民票を削除した。玲奈さんは05年ごろに病院を受診していたが、それ以降は生存確認できなかったという。
遺体は今年2月、八尾市の集合住宅一室にあった衣装ケースから見つかった。