陸上世界選手権が9月に東京都で開催されるのを控え、警視庁は18日、会場となる新宿区の国立競技場で、イベント中に化学物質がまかれたと想定しテロ対策訓練を行った。競技場の職員も参加し、観客の避難誘導や負傷者を救助する手順を確認。終了後、同庁四谷署の鈴木智文署長は「世界一安全な都市を実現するため、テロ対策を続けていく」と話した。
訓練では、通路で観客が倒れているのを発見した職員が警察に通報し、化学防護服を着たNBC(核、生物、化学)テロ対応の専門部隊が到着。付近のポリ袋から流出した液体を毒物と特定し、密閉容器に回収した。