全日本空輸や日本航空などの労働組合でつくる航空連合は18日、2025年春闘の回答状況をまとめた。17日時点で基本給を底上げするベースアップ(ベア)は、交渉が続いている10労組を除く38労組への回答平均が月額1万1308円だった。24年を上回る水準で、定期昇給分2・28%を含む賃上げ率は6・09%。
物価高や人材確保への対応で、賃上げに積極的な姿勢が目立っている。航空連合が要求目安として掲げたベア1万2千円は下回った。24年春闘は50労組への回答平均が1万1161円だった。
東京都内で記者会見した航空連合の内藤晃会長は「産業全体で奮闘している結果だ」と評価した。