不動産経済研究所が18日発表した首都圏(1都3県)の2月の新築マンション1戸当たりの平均価格は、前年同月比で11・5%上昇し、7943万円だった。2カ月ぶりの上昇となった。埼玉県の人気エリアで高額のタワーマンションの供給があり、価格を押し上げたという。
地域別の平均価格は、価格上昇をけん引した埼玉が96・6%増の9958万円だった。1973年の調査開始以来、過去最高値となった。担当者は「川口市やさいたま市浦和区で高額物件の販売があった」と説明した。
東京23区は14・1%高い1億392万円で、1億円を超えるのは10カ月連続。23区以外の都内は7・9%減の5357万円だった。神奈川県は9・9%増の6701万円で、千葉県は17・4%増の5963万円だった。
首都圏全体の発売戸数は2・4%減の1288戸だった。価格の上昇を背景に、販売側が売り出しを絞っているとみられる。東京23区は27・8%減の411戸と大きく減らした。