カナダのカーニー首相は17日、トランプ米政権の関税強化に対する報復措置について、米国との経済力の差を踏まえると「同程度の関税をかけて対抗するのには限界がある」と語った。米政権が相互関税の導入を予定する4月2日の動向を見て対応を決めるとした。米ブルームバーグ通信が報じた。
訪問先のロンドンで記者団に述べた。トルドー前首相が掲げた以上に関税対象を広げるのは、国内経済への影響を考えると難しいとの見方を示した。「カナダにとって明らかに有害な措置は取らない」とした上で、米国との対話の用意はあると話した。
米政権は自動車など一部を除いてカナダからの輸入品に25%の関税を課している。