サヌアでの空爆に先立ち、空母から飛び立つ航空機=15日(米海軍提供・AP=共同)
 イエメン北部サーダ州で、米軍による攻撃を受けた家屋のがれきの上に集まった人々=16日(ロイター=共同)
 イエメンの武装組織フーシ派が2023年11月に紅海で拿捕した日本郵船運航の「ギャラクシー・リーダー」(フーシ派メディアセンター提供・ゲッティ=共同)

 【ワシントン、テヘラン共同】ルビオ米国務長官は16日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海やアデン湾で商船を攻撃する能力を失うまで、米軍が空爆を続けると表明した。15日の空爆は「イランに対するメッセージだ」とも述べ、イランにフーシ派への支援をやめるよう訴えた。CBSテレビのインタビューで語った。フーシ派によると、53人が死亡、98人が負傷した。

 フーシ派のメディアは17日、フーシ派が2023年11月に紅海で拿捕した日本郵船運航の貨物船「ギャラクシー・リーダー」が空爆の標的になったと報じた。フーシ派の報道官は16日の声明で「紅海やアラビア海にいる全ての米軍艦をちゅうちょなく標的にする」と報復を宣言した。パレスチナ自治区ガザへの人道支援物資の搬入が再開されるまで「イスラエルへの海上封鎖を継続する」とも強調し、イスラエル船を再び攻撃する考えを改めて示した。

 報道官は報復として、紅海で弾道ミサイルや巡航ミサイル、無人機により、米空母を狙った軍事作戦を行ったとも主張した。