日本天文学会は17日、2024年度の日本天文遺産に「臨時緯度観測所本館」(岩手県奥州市)、「三鷹200MHz(メガヘルツ)太陽電波望遠鏡」(長野県南牧村)、「花山天文台」(京都市山科区)を選んだと明らかにした。天文学で歴史的意義があると認め、保存を奨励する。
観測所本館は1900年に完成。1902年に天文学者木村栄が、緯度変化を計算する数式に用いられる「Z項」を発見した。日本人による天文学への初の画期的な貢献とされる。現在は国立天文台水沢VLBI観測所内で「木村栄記念館」として整備されている。
太陽電波望遠鏡は、1949年に太陽電波の観測を開始した国内最初期の電波望遠鏡。