移設された琉球大病院=16日、沖縄県宜野湾市(代表撮影)

 琉球大は16日、2015年に返還された米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区跡地(沖縄県宜野湾市)に建設した「沖縄健康医療拠点」の開所式を開いた。式典に出席した林芳正官房長官は「跡地利用のモデルケースとして期待される。沖縄の基地負担軽減の目に見える成果の一つともなる」と強調した。

 医療拠点は同大病院と医学部を中核に据え、高度医療や研究機能の拡充、地域医療水準の向上を目指す。病院は屋上にヘリポートを設け、離島を含む県内全域の救急患者を受け入れる。医学部は研究棟や教育棟など4棟で構成する。西田睦学長は「沖縄の医療と健康科学の発展における大きな一歩となる」と述べた。