【ロンドン共同】スターマー英首相は15日、欧州やウクライナなど約25カ国の首脳らとテレビ会議を開き、ウクライナ和平への取り組みを協議した。会議後の記者会見で、ロシアへの圧力を強化することで各国が合意したと表明した。米国の一時停戦案の受け入れに難色を示すロシアのプーチン大統領に対し、停戦に同意するよう要求した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は会議で、戦闘終結後の欧州によるウクライナへの部隊派遣を含む安全の保証について「明確な立場」を示すよう求めたと明らかにした。欧州による地上部隊がウクライナに駐留し、米国が後方支援すれば「平和がより信頼できるものになる」との考えを示した。
スターマー氏は部隊派遣の計画について協議するため、軍事担当者らが20日に英国で会合を開くと明らかにした。ウクライナの安全保障には「米国の協力が必要だ」とも述べ、米国と協議を続けていると強調した。ウクライナの防衛強化に向けて軍事、資金の支援を強化する必要性を訴えた。