【ロサンゼルス共同】第2次大戦下の日系人強制収容に対する米政府の謝罪と補償の実現に尽力したアラン・シンプソン元共和党上院議員が14日、西部ワイオミング州コーディのホスピスで死去した。93歳。理事を務めた地元団体などが明らかにした。日系人初の米閣僚だった民主党の故ノーマン・ミネタ氏と党派を超えて友情を育んだ。
1943年、ワイオミング州のハートマウンテン強制収容所に連行されていたミネタ氏と出会い、約30年後に交流を再開。日系人の名誉回復に取り組むミネタ氏に協力し、88年の「市民の自由法(強制収容補償法)」成立とレーガン大統領(当時)による政府としての謝罪に結実した。