連結が外れ、JR西日暮里駅付近に停車した東北新幹線の「はやぶさ・こまち21号」=6日、東京都荒川区

 東北新幹線はやぶさ・こまち21号の連結が走行中に外れたトラブルで、JR東日本は8日、東北、秋田、山形の各新幹線の連結運転を14日まで取りやめると発表した。15日以降は未定としている。JR東は原因が判明して対策が完了するまで連結運転を再開しない方針で、通常運行に戻る見通しは立っていない。盛岡・福島で乗り換えが必要となる秋田・山形新幹線の乗客は引き続き不便を強いられる。

 秋田・山形新幹線は一部を除いて東京までの直通運転がなくなり、こまちは秋田―盛岡、つばさは山形・新庄―福島を折り返し運転する。

 JR東は、運輸安全委員会の調査が続き、トラブルの原因特定もできていないためとしている。昨年9月にも走行中にはやぶさとこまちの連結が外れるトラブルがあったばかりで、当時の対策が不十分だったのではとの見方も出ている。

 国土交通省は今回のトラブルを重大インシデントに認定し、運輸安全委が7日から調査に着手。車両の確認のほか、運転士への聞き取りも実施した。昨年9月のトラブルとの関連も調べている。