東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した岩手、宮城、福島3県で、震災前より人口が減った沿岸39市町村の住民基本台帳人口の減少率を男女・年代別に見ると、20〜30代の女性は36%、男性は32%に上ることが8日分かった。20歳未満も女性35%、男性34%。いずれも、男女を合わせた全年代の18%を大きく上回った。減少率はほとんどの年代で女性が男性より高かった。60代以上の男性は逆に6%増加した。
総務省集計の住基台帳人口データを使い、2010年と24年の日本人の人口を比較・分析した。
沿岸自治体と原発事故で被災した計42市町村のうち、仙台市と宮城県の名取市、利府町は人口が増加した。残り39市町村は全て減り、総数は約145万人から約120万人に落ち込んだ。減少数には、震災による犠牲者も含まれる。
30代以下は男女とも減少率が30%台と高い値だったのに対し、40〜50代は女性21%、男性は17%にとどまった。