ニューヨーク市立大ブルックリン校で学生の質問に答える被団協の和田征子さん(奥右)=6日(共同)

 【ニューヨーク共同】核兵器禁止条約第3回締約国会議のため、米ニューヨーク市に滞在中の日本原水爆被害者団体協議会(被団協)事務局次長の和田征子さん(81)が6日、市立大ブルックリン校で講演し「核兵器使用の危険性が世界で高まっている。この危機に真剣に向き合うべきだ」と訴えた。

 和田さんは1歳の時、長崎で被爆。「道路に転がった遺体が集められ、ごみのように焼かれた」と母親から伝え聞いた話を英語で証言した。

 100人ほどの学生らが参加。家族がウクライナにいるというバネッサ・ツェイトリーナさんは「戦争や核兵器が良いと思っている人たちに現実をどう伝えたらいいか」と涙ながらに問いかけた。