東北新幹線はやぶさ・こまち21号の連結が走行中に外れたトラブルで、東北、山形、秋田の各新幹線では7日も一部運休するなど影響が続いた。原因究明に向け、運輸安全委員会は7日、車両を収容した宮城県利府町の新幹線総合車両センターに鉄道事故調査官3人を派遣し、車両の確認や関係者への聞き取りに着手する方針。
JR東日本は、原因判明と対策完了まで新幹線の連結運転を全て取りやめる。秋田・山形新幹線は一部を除いて東京との直通運転がなくなり、盛岡・福島駅での乗り換えが必要となる。一部列車で運休や両数を減らして運行するため混雑が予想されるとしている。
国土交通省は事故につながりかねないとして重大インシデントに認定。車両を所有するJR東とJR北海道に対し、原因究明と再発防止策の検討を指示した。
昨年9月にもはやぶさ・こまち6号で連結部が走行中に外れるトラブルがあった。安全委によると、自動ブレーキが作動して停止したため重大インシデントの対象とならなかった。ただ同様のトラブルが2度続いたため調査対象となった。