地下鉄サリン事件について講義する、災害史安全教育室防災特別指導員の深瀬八郎さん(右奥)=6日午後、東京都渋谷区

 地下鉄サリン事件から20日で30年となるのを前に、東京消防庁は6日、消防学校(東京都渋谷区)で職員を対象に実施している当時の活動写真などの特別展示を報道陣に公開した。NBC(核、生物、化学)災害への知識を深めてもらう狙いで、実際に使った防護衣も見ることができる。

 当時活動した化学機動中隊の小隊長のインタビュー映像などが放映されているほか、現在の防護衣も展示されており、変化を見比べられる。

 6日は災害史安全教育室防災特別指導員の深瀬八郎さん(69)が、ハイパーレスキュー隊員や新宿消防署員に向けて講義も行い「過去の事案を受け継いで、次の世代につなげていくことが大事だ」と話した。