長崎原爆資料館の展示を2026年度以降に更新する計画に関し、長崎市は6日、市議会で基本設計の最終案を示した。核実験映像の没入型体験展示や、被爆10年後の町並みを再現したジオラマを新設する。一部団体から修正を求める声が上がっていた南京大虐殺の記述は、25年度以降に決定する方針を明らかにした。
最終案によると、原爆投下に至る歴史や核兵器を巡る国際情勢を説明するコーナーを大幅に変更する。南京大虐殺の記述について市平和推進課の原賀哲郎主幹は「専門家の先生のご意見を伺いながら慎重に考えていく」と述べた。
市は当初、被爆80周年記念事業として25年度末の完了を目指していた。