新幹線の運転ダイヤの乱れを伝えるJR東京駅の電光掲示板=6日午後2時19分

 急な足止めに、多くの乗客に困惑が広がった。6日に起きた東北新幹線の連結分離トラブル。各新幹線が一時運転を見合わせた影響で、各駅では疲れた表情で改札前に座り込む人の姿が見られた。東北新幹線では昨年9月にも同様のトラブルがあったばかり。「おかしい」「心配だ」。怒りの声も多く上がった。

 連結が分離したのは午前11時半ごろ。仙台駅では駅員に状況を尋ねる人が列をつくった。7日に東京都内で大学入試を控える仙台市の富岡勇仁さん(19)は「いつになったら動くのか」と不安げな様子だった。

 連結が外れたはやぶさとこまちは停車していた西日暮里駅付近から約3時間後に移動を開始し、大宮駅に順次到着。家族連れや会社員とみられる男性らが別の列車に乗り換えた。

 運転見合わせは上越、北陸の各新幹線にも及んだ。東京駅では午後2時半ごろ、再開の情報がアナウンスされた。

 東京に出張中だった山形市の会社員上田潤さん(50)は「新幹線がないと東京に来る手段が限られる。運転見合わせはなるべくないようにしてほしい」と話した。