引き渡し式を終えた海自の潜水艦「らいげい」=6日午前、神戸市中央区の川崎重工業神戸工場

 川崎重工業が製造した海上自衛隊の潜水艦「らいげい」の引き渡し式が6日、同社神戸工場で開かれた。海自呉基地(広島県呉市)に配備され、警戒監視活動などに当たる。

 海自によると、らいげいは2022年に就役した「たいげい」型の4番艦。基準排水量約3千トン、全長84メートル、全幅9・1メートルで、約702億円の建造費が投じられた。乗員は約70人で、女性用の寝台も設けた。新型ディーゼルエンジンを搭載し、リチウムイオン電池で長時間潜航が可能という。

 訓示した金子容三防衛政務官は「探知性能やステルス性能が向上した最新鋭潜水艦として能力を発揮してほしい」と述べた。