長野県の防災ヘリコプター「アルプス」が2017年3月、同県松本市の山中に墜落し、消防隊員ら9人が死亡した事故から8年となった5日、同市の松本空港近くの慰霊碑前で追悼式が開かれた。参列した遺族や消防関係者ら約30人は雨の中、花を手向け「二度と事故を起こしてはならない」と再発防止を誓った。
阿部守一知事は慰霊碑に並べられた遺影の前で、隊員ら9人の名前を読み上げ「任務達成の大前提は一人一人の安全確保であることを肝に銘じる」と述べた。
犠牲になった消防隊員の高嶋典俊さん=当時(37)=の父俊郎さん(75)は「息子を思い出さない日は一日もない」と記者団に語った。