広島県廿日市市の中国自動車道で1月、橋梁工事の足場が崩れ、転落した作業員2人が死亡した事故で、西日本高速道路は4日、現場の作業員に作業手順や計画の周知が徹底されていなかったと明らかにした。その結果、足場を支えるアンカーやチェーンが計画通りに設置されず、崩落の要因になったとした。
再発防止策として、工事に関わる全作業員に手順や基準を周知徹底する。同社の担当者は「現場が作業員任せになり、工事を受注した業者の管理が不足していた」と述べた。
事故は1月27日に発生。福山市の会社員の男性(49)と、インドネシア国籍で島根県益田市の技能実習生の男性(26)が死亡し、3人が重傷を負った。