財務省決裁文書改ざん問題で加藤勝信財務相が関連文書の開示を表明したことを受け、改ざんを苦に自殺した元近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻雅子さん(53)が4日、取材に応じ「黒塗りをせず、誰が改ざんを指示したのか開示してほしい」と話した。

 俊夫さんが2018年3月に自殺してから7年。雅子さんは「夫は苦しんでいた。その理由が改ざんなのは間違いない」と強調。財務省の報告書や俊夫さんが生前にまとめた「赤木ファイル」では詳細な指示系統が明らかにならなかったとし、「改ざんの理由が開示されたら、夫に改めて『助けてあげられなくてごめんね』と言いたい」と話した。