岩手県大船渡市の山林火災で消火活動に当たる茨城県の緊急消防援助隊=2月28日(水戸市消防局提供)

 岩手県大船渡市の山林火災で消火活動に当たった緊急消防援助隊茨城県大隊の水戸市消防局職員が4日、水戸市で取材に応じた。大隊長の久保田充課長補佐(57)は「傾斜が急な山は足場が悪く、夜間の視界が悪い中での活動もあり、困難だった」と振り返った。

 茨城隊178人は、2月27日深夜から3月2日まで、大船渡市綾里地区のダム周辺などで、24時間態勢で活動した。強風による飛び火で「一度消したと思っても、違う場所から次々に火が上がる状態だった」という。

 住宅に燃え移らないようパトロールもした。久保田氏は「町全体が煙に覆われていた。一日も早く日常生活に戻ってほしい」と語った。