山梨県富士吉田市の富士急ハイランドで2月28日、ジェットコースターの点検作業中に従業員が車両とレールの間に挟まれ死亡した事故で、一緒に作業していた別の従業員が「人がいないと思って車両を動かした」との趣旨の説明をしていることが4日、富士吉田署への取材で分かった。

 同社によると、社内の点検マニュアルでは誤作動防止のため、電源を切ってから作業をする必要がある。電源を入れて車両を動かす場合は無線で連絡を取り、ブザーを鳴らしてから動かす決まりになっていた。署は、当時、車両が動かせる状態で、同社の点検手順に問題があった可能性があるとして、業務上過失致死の疑いも視野に調べる。