延焼が続いている岩手県大船渡市の山林火災=3日午前11時56分(共同通信社機から)

 気象庁は3日、冬(昨年12月〜今年2月)の天候まとめを発表した。太平洋側の降水量は冬型の気圧配置により晴れの日が多かったことなどが影響して全国的にかなり少なく、東北や東―西日本などでは統計開始以降で最少となった。日本海側の降雪量は西日本で多く、北―東日本は平年並みだった。

 地域別の降水量は、関東甲信、東海、近畿などでタイ記録も含めて歴代で最も少なかった。多くの地域で空気が乾燥し、2月は岩手県大船渡市などで大規模な山林火災が起きた。

 気象庁によると、冬型の気圧配置になると北西の季節風がシベリアからの寒気を運んで日本海側は大雪になりやすいが、太平洋側は晴れることが多くなる。