白線流しで雪の残る川岸から結んだスカーフを流す卒業生=1日午後1時、高山市大新町、大八賀川
雪の残る川岸から白線流しに臨む卒業生たち=1日午後1時8分、高山市大新町、大八賀川
在校生(手前)が見届ける中、白線を流す卒業生=1日午後1時6分、高山市三福寺町、大八賀川

 岐阜県内の多くの公私立高校で1日、卒業式があった。高山市三福寺町の斐太高校では、卒業生が学生帽の白線とセーラー服のスカーフを1本に結んで川に流す「白線流し」で高校生活を締めくくった。

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 白線を結ぶことで永遠の友情を誓う伝統行事。戦前の旧制中学時代に有志が始め、80年以上続いている。

 

 雪が残る近くの大八賀川左岸に卒業生約220人が集まると、哀調を帯びた「巴城(はじょう)ケ丘別離の歌」が響き渡った。卒業生は対岸で見守る恩師や在校生、父母らに感謝や決意の言葉を叫んだ後、春の日差しに輝く雪解けの水につないだ白線を流していった。

 4月から名古屋市内の大学に進む生徒は「体育祭で一致団結したのが一番の思い出。困難に直面したときに斐太高の日々を思い出して乗り越えていきます」と話していた。