岐阜×東濃実業=完投で勝利しナインと喜び合う岐阜のエース小倉(右)
岐阜×東濃実業=9回表岐阜1死一、三塁、勝ち越しの適時打を放ち歓喜する佐藤
岐阜聖徳×中津川工=6回表岐阜聖徳無死二、三塁、大橋壮の適時打で2人がかえる。捕手は近藤奏

 第106回全国高校野球選手権岐阜大会第4日は14日、カヤバスタジアムでABブロック2回戦2試合を行った。第2シードの岐阜は終盤の逆転で4―3と東濃実を下し、打撃好調の岐阜聖徳は中津川工を六回コールドの11―0で圧倒。ともにベスト16に名乗りを上げた。雨のため3会場の6試合は、15日に順延となった。

 岐阜は3点を追う七回、力投のエース小倉悠叶が1死二塁から逆方向にうまくはじき返して右前適時打。さらに九回無死一、二塁。東濃実は好投の2年生左腕高橋璃久に代わって、エース長谷部虎太朗がマウンドに。打席には再び小倉。しぶとくファウルで粘って高めに浮いた変化球を中前にはじき返し、2点適時打で同点。バント安打をはさみ、8番佐藤陽斗の右前適時打で勝ち越した。

 小倉は立ち上がりに春の対戦で有効に使って抑えていた外角のカットボールを狙い打たれ、失点したが、中盤からは内角のツーシームやカーブを使って、うまく内外角に散らし、追加点を許さなかったのが逆転につながった。

 投打に活躍した小倉は...