名将阪口慶三監督が勇退し、副部長として就任から長年にわたり支えてきた高橋正明監督がバトンを受けて最初の夏を迎える大垣日大。「阪口先生に恩返し、高橋先生を男にするため甲子園に出る」が選手たちの合言葉だ。
「春夏連続出場した昨チームに比べればまだまだ発展途上。戦いながらチーム力を高めていきたい」と成長曲線を描く高橋監督。甲子園メンバーで投打の大黒柱・権田結輝の急成長を大きな強みに、新生高橋日大が2年連続の夏の聖地に挑む。

■練習の質量とも厳しさ増す高橋新監督の指導
阪口前監督とともに大垣日大の野球をつくり上げてきただけに「やることが大きく変わることはない」と高橋監督。
選手らにとっても自然なバトンタッチ。だが、「練習の質、量ともに格段に増えた」と権田は語る。平日午後6時半ぐらいまでだった練習は8時を過ぎるようになった。
冬の大垣日大名物の地獄の金生山トレーニングも阪口時代から距離が伸び、本数も倍に。ここにさらに坂の短ダッシュが加わった。...