八日町地区に残る江馬輝盛の墓。北飛騨の名門をしのんで江戸期に地元の住民が再建した=高山市国府町
大坂峠へ向かう旧道上り口付近に立つ十三士の墓。墓石には「無縁聖霊墓」と記されている=同
江馬輝盛の墓の横には、自刃するために腰かけたと伝わる切腹石もある=同
戦いで命を落とした重臣たちを弔う「江馬家臣十三士之碑」。地元の八日町町内会が毎年4月に供養祭を開いている=同

 岐阜県高山市国府町の八日町地区。荒城川沿いの山あいで戦国末期、「飛騨の関ケ原」といわれる決戦があった。2大勢力だった江馬輝盛と三木自綱(みつき・よりつな)が激突した「八日町の戦い」。三木が勝利し、群雄割拠の“戦国飛騨”を統一した。織田信長が本能寺で討たれた半年後のことだ。

 八日町から同市上宝町方面へ抜ける大坂峠。地元では...