送検のため宮城県警岩沼署を出る佐藤蓮真容疑者=27日午前

 宮城県岩沼市の海岸で女性保育士の遺体が見つかった事件で、女性の生存が最後に確認された約1時間後、死体遺棄容疑で逮捕された職業不詳佐藤蓮真容疑者(21)=同市=が現場周辺の防犯カメラに1人で写っていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、女性が殺害された経緯を知っているとみて捜査している。

 女性は仙台市太白区の行仕由佳さん(35)で、2人は知人という。県警は27日、佐藤容疑者を送検した。

 捜査関係者によると、行仕さんは12日午後6時50分台に佐藤容疑者と電話をし、同7時ごろ家族に忘れ物を取りに行くと伝え外出した。防犯カメラの捜査で、行仕さんの姿は同7時40分ごろ岩沼市で、佐藤容疑者の姿は同8時45分ごろ現場周辺で確認された。

 行仕さんは車を持っておらず、現場までは約14キロ。家を出た後、佐藤容疑者の車で移動したとみられる。岩沼署捜査本部は車やスマートフォンを押収し、殺人容疑も視野に入れ捜査している。