学校や社会復帰に導く指導法を紹介する書籍を出版したNPO法人「翼学園」の大野まつみ理事長

 学校を長期欠席する子どもを支援してきた松山市のNPO法人「翼学園」理事長大野まつみさんが、40年の経験を基に、学校や社会復帰に導く指導法を紹介する「翼学園の五段階理論1・2 長期欠席の子どもを学校や社会復帰までケアする」を出版した。「最初から学校に行きたくない子どもはいない。親は諦めないで、子どもの段階に合った指導を行えば、学校へ復帰できる」としている。

 大野さんは1985年、2人の娘へのいじめをきっかけに、自宅に「翼文庫」を開設。いじめなどに悩む地域の子どもたちが毎日通うようになった。いじめをしない子どもを育てる家庭環境が必要と考えて保護者の会をつくり、35件のいじめを解決した。