富士山に25日、残雪が羽ばたく鳥のように山肌に浮かび上がる春の風物詩「農鳥」がお目見えした。山梨県側の7、8合目に解け残った雪で見える現象。地元では田植えや農作業を始める時期の目安として伝わる。
山梨県富士吉田市によると、例年より早く、2024年と同じ日の出現となった。今年は4月中旬以降、暖かい日が続き、雪解けが進んだ。
市の担当者は「今年は輪郭がくっきりして、かわいらしい印象。多くの場所から見えるので、お気に入りの写真スポットを見つけてほしい」と話した。農鳥は天候次第で、早ければ数日程度で消えてしまうという。