記者会見で謝罪する信州大の安彦広斉理事(左)ら=24日午前、長野県松本市

 信州大は24日、長野県松本市の同大教育学部付属松本小の1クラスで2024年度、国が定める授業時間より、国語や社会、算数、道徳など最大7教科で計264時間不足していたと発表した。原因は調査中という。学習内容を補う必要な措置を講じるとしている。

 信州大によると、3月7日、関係者から「総合的な学習の時間が多すぎる」との指摘があり、事実確認を始めた。その結果、1クラスで国語と算数がそれぞれ約60時間、社会が50時間余り、道徳が20時間程度、他3教科の計264時間が足りないことが分かった。

 担任の教諭が1、2年生を教えていた際、「ことば」「くらし」などの総合的な学習を担当していた経験から、3年生以上の教科ごとの時間でもこれらを教えられると誤認した可能性があるという。安彦広斉理事は記者会見で「児童と保護者に不安と迷惑をかけ、おわびする」と述べた。