東京電力は23日、福島第1原発2号機で溶融核燃料(デブリ)の取り出しを完了したと発表した。昨年11月に続き2回目。事故でメルトダウン(炉心溶融)を起こした1〜3号機にある推計880トンのうち、採取したデブリは前回同様に3グラム以下とみられる。重さや放射線量を測定した後、茨城県の研究施設に運んで詳しく分析する。
東電は硬さや成分などのデータを拡充し、本格的な取り出し工法や保管方法の検討に生かしたい考え。
東電によると、原子炉格納容器に隣接する装置の収納箱側面にある扉を開き、デブリを入れたアルミ製の容器を取り出して、午前10時15分に作業を完了した。