柔道の日本男子前監督で2000年シドニー五輪100キロ級金メダリストの井上康生氏が21日、神奈川県平塚市の東海大で、フランスのクラブチーム指導者ら約30人に得意の内股を伝授した。井上氏は「熱い思いを感じる時間だった。これからもフランスと日本が良い関係を持ち、柔道を通して社会に少しでも貢献できれば大変うれしい」と語った。
東海大教授の井上氏は実演しながら「正面を向いたら脚がスムーズに上がる」などと、内股のポイントを指導。複数の技の入り方や、子どもの練習法も伝えた。「教えた技は日本の選手には使わないでください」と冗談で笑いを誘い、和やかな雰囲気で行われた。