東北大と島津製作所(京都市)は18日、老化のメカニズム解明などに共同で取り組む専用研究棟を、仙台市の東北大星陵キャンパスに開設した。既に共同研究を始めており、新たな治療法や医薬品、食品の開発につながる成果を目指す。同社の山本靖則社長は「健康長寿の社会を実現していきたい」と話した。
血液や臓器などに存在し、強力な抗酸化作用を持つ「超硫黄分子」に着目し、老化や疲労、病気との関わりを調べる。体内の分布状況調査に、同社の質量分析技術を生かすという。
この分子の第一人者とされる赤池孝章東北大教授(生化学)は病気の早期診断法や治療法の開発に意欲を示した。