高松市で開かれた「瀬戸内国際芸術祭2025」の開会式=18日午前

 瀬戸内海の島々や港が舞台となる現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2025」が18日、開幕した。2010年に始まった芸術祭は3年に1度開催され、今回が6回目。37の国と地域から218組のアーティストが参加し、過去最多となる256作品が展示される。

 香川県の小豆島では、台湾の美術作家王文志さんが4千本の竹を使い、自然と調和した巨大ドームを制作。国立ハンセン病療養所がある大島(高松市)では、絵本作家田島征三さんが入所者の怒りや苦しみを地元の庵治石の彫刻で表現した。高松港ではUNHCRとの初共催で難民の物語や力に光を当てた展覧会を開く。