石川県穴水町の海岸に打ち上がったザトウクジラの死骸=15日(住民提供)

 能登半島地震の被災地、石川県穴水町の海岸で18日までにザトウクジラの死骸が打ち上がり、住民らが驚いている。同県七尾市の「のとじま水族館」の担当者は「腐敗が進むと内部にガスがたまり、破裂する可能性がある。危険なので近づかないで」と呼びかけている。

 同水族館によると、打ち上がったクジラは雌の子どもで、体長約8・7m。14日に釣り人から水族館に「近くの海にクジラが漂流している」との報告が上がっていた。腐敗状態から少なくとも死後1週間以上たっているとみられるという。担当者は「目立った外傷はなく、群れからはぐれてしまったのではないか」と話した。