閣議後、記者会見する鈴木法相=18日午前、国会

 法務省は18日、刑事裁判の再審制度の見直しを議論する法制審議会の部会メンバーを発表した。法曹三者や刑事法学者ら14人で、無罪が確定した袴田巌さん(89)の再審開始を2014年に認めた村山浩昭元裁判長を選出。初会合は21日に開かれ、議論すべき論点に関する意見交換が行われる見通しだ。

 法務省によると、日弁連の「再審法改正推進室長」で鹿児島県の大崎事件を担当する鴨志田祐美弁護士や、犯罪被害者支援の経験が豊富な山本剛弁護士が参加する。内訳は学者6人、裁判官2人、検事2人、弁護士3人、警察庁幹部1人。表決権のない幹事9人も協議に加わる。