【モスクワ共同】タス通信は16日、北方領土・択捉島の茂世路岳(ロシア名クドリャブイ火山)で2年以内にレアメタル(希少金属)のレニウムの試験採掘が始まる可能性があると報じた。開発プロジェクトに参画する投資家マクシム・コロボフ氏の話として伝えた。

 レニウムは航空機のジェットエンジンや発電所の高圧タービンブレードなどの素材として使用される。北方領土を事実上管轄するロシア極東サハリン州は2015年、クドリャブイ火山の火山ガスからレニウムの初抽出に成功したと発表していた。