ケネディ厚生長官(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】ケネディ米厚生長官は16日、記者会見し、米国で診断数が増加傾向にある自閉症の原因を調査し、9月までに一定の結論を出すと明らかにした。ケネディ氏は米国内での自閉症の診断数増加を「流行」と表現した。

 疾病対策センター(CDC)は15日、2000年に8歳児で自閉症と確認された割合は150人に1人(0・7%)だったのに対し、20年は36人に1人(2・8%)、22年は31人に1人(3・2%)と増加傾向にあるとの調査結果を公表した。

 専門家の間では、診断法の変更や、症状に対する認知度が向上して診療需要が高まったことが診断数の増加につながっているとの見方もある。