16日、モスクワの裁判所に出廷したロシア西部クルスク州前知事のスミルノフ容疑者(裁判所提供・タス=共同)

 【モスクワ共同】ロシア内務省は16日、ウクライナとの国境の要塞建設に絡む10億ルーブル(約17億円)の詐欺容疑などで、ロシア西部クルスク州前知事のスミルノフ容疑者や複数の前副知事を拘束したと発表した。

 スミルノフ容疑者は昨年8月にウクライナ軍がクルスク州に越境攻撃を開始した際には知事代行だったが、同9月の知事選で当選。同12月に辞任し、タス通信は「知事として最も在任期間が短い事例の一つ」と報じていた。プーチン大統領による事実上の解任とみられていた。