~地域課題の最前線で連携、世界の課題解決に道を拓く有為な人材を育成~

令和7年4月14日
秋田県立大学・東京大学


~地域課題の最前線で連携、世界の課題解決に道を拓く有為な人材を育成~ 東京大学と連携及び協力に関する包括協定を締結します

 令和7年4月14日、秋田県立大学(学長:福田裕穂)は東京大学(総長:藤井輝夫)と「連携及び協力に関する包括協定」を締結しました。 少子高齢化や産業衰退といった課題を抱えた「課題先進県」である秋田の活性化を目指す本学の「地方知」と東京大学の「先端知」を融合し、森林の二酸化炭素の吸収や貯蔵を高精度で測定できる方法の開発、洋上風力やバイオマスなど再生可能エネルギーの開発および利用のほか、日本海側の気候変動を見据えた新たな農業技術を創出するための共同研究等に取り組み、地域の課題解決はもとより世界規模の課題の解決に向けた研究の推進と優れた人材の育成を目指します。

【目的】
現在、地方は少子高齢化、産業の衰退、居住環境の悪化などさまざまな課題を抱えている。こうした課題を解決し、地方を活性化することなくして、日本の今後の発展はあり得ない。また、日本の地方の課題は全世界的な課題でもあり、この解決は世界の発展にも貢献する。秋田県はこうした課題が先鋭化していて、課題先進県ともいわれている。秋田県立大学は秋田の地において、さまざまな地域課題解決に取り組み、“地方知”を蓄積しつつある。一方で、東京大学は国際競争と国際協調の中、先端知を蓄積しつつある。しかし、必ずしも地方に精通してはいない。そうした中で、秋田という課題のフロントで、秋田県立大学の持つ地方知と東京大学の先端知を融合することで、地方の課題解決への新しい道を開き、それを秋田県の活性化へと繋げるとともに、世界の課題解決へと展開することを目指す。

【連携事項】
(1)共同研究
・森林のCO2吸収・貯蔵の高精度測定法の開発とカーボンクレジットの信頼性確保
・ 地方における再生可能エネルギーの開発・利用の研究
・ 農林水産業における気候変動予測の活用
  日本海側の気候変動を見据えた新たな農業技術の創出

(2)教職員の交流
・未来グリーン・デジタルサイエンス学環創設時における東京大学教員のクロスアポイントメント雇用
・ 東京大学教員による秋田県立大学学長セミナーでの講演
・ 事務職員の相互研修

(3) 学生の交流
・ 東京大学学生の大潟キャンパス圃場での実習
・秋田県立大学学生の東京大学での実習

(4) 教材の開発及び相互利用
  東京大学大学総合教育研究センターのオンライン教材、オンデマンド教材の秋田県立大学での利用
・海洋学際教育プログラムの共同開発

(5) 施設・設備の相互利用
・東京大学の教員・学生の大潟キャンパス圃場、秋田県立大学運動施設の利用

(6) 地域社会への貢献
・東京大学・秋田県立大学共同シンポジウムの開催