天皇陛下は15日、皇居・生物学研究所の近くにある苗代に、うるち米のニホンマサリと、もち米のマンゲツモチの種もみをまかれた。皇居での稲作は農作業の伝承を目的とした恒例行事。この日の種もみまきで、陛下の今年の作業が始まった。
青色のシャツにグレーのズボン姿の陛下は、苗代の前にしゃがんで籠に入った種を手に取り、慣れた手つきで丁寧にまいた。宮内庁によると、種もみが成長した5月中旬に田植えをし、稲刈りは9月ごろを見込む。
農業推奨のため昭和天皇が始め、上皇さまから陛下に引き継がれた。収穫したコメは皇室の神事などに使われる。