バドミントン女子ダブルスで昨年のパリ五輪銅メダリスト、志田千陽選手(27)=再春館製薬所=が14日、中国の寧波でのアジア選手権から成田空港に帰国し、大会中に現地のファンからストーカー被害を受けたことを明かした。約1年半前から続いていたといい「エスカレートしていて危ないなと、ずっと感じていた」と語った。
同じ所属先で、パリ五輪でもペアを組んだ松山奈未選手(26)との外食時やホテルで被害に遭ったという。自身の交流サイト(SNS)では大会中に公表。「リラックスできない状態が長く続いており、声を上げるしかないと思った。(松山選手と)2人で話をして、こういう形を取らせてもらった」と説明した。
公表後はホテルの警備のスタッフが部屋の近くまで来るなどのサポートを受け、状況は改善された。志田選手は「自分たちはアスリートとしてコートに立っている。プライベートではなくプレーヤーとしての姿を応援してもらえたら、うれしい」と訴えた。
アジア選手権は13日の女子ダブルス決勝で敗れ、準優勝だった。