避難先の東京都青梅市から石川県輪島市の校舎に戻った日本航空高石川の剣道部員。左端は加倉麟太郎主将=14日夜

 昨年の能登半島地震で石川県輪島市の校舎が被災し東京都青梅市に生徒が避難している日本航空高石川では14日、一部建物の安全性が確認されたことを受け、生徒の輪島市への帰還が始まった。ようやく能登に戻った生徒は喜びと期待を口にした。

 午後7時ごろ、剣道部員23人を乗せたバスが校舎に到着。加倉麟太郎主将(17)は「戻れてうれしい。ここで授業が受けられることに感謝しながら学校生活を楽しみたい」と力を込めた。

 全校生徒の約4割に当たる計240人が、ゴールデンウイーク期間終了までに順次戻り、5月上旬から能登での授業が本格的に再開する。