ガザ北部ガザ市で、イスラエル軍の攻撃後に住宅街から立ち上る煙=14日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルはパレスチナ自治区ガザの新たな停戦案を仲介国に提示した。レバノンメディアがイスラム組織ハマス幹部の話として14日伝えた。13日にエジプトの首都カイロ入りしたハマス代表団は、仲介国のエジプトやカタールの高官と同停戦案を協議した。イスラエル側は最終的に恒久停戦や軍のガザ撤収と引き換えに、ハマスの武装解除やガザ統治の放棄を求めており、難航は必至だ。

 イスラエル側は第1段階として、45日間の停戦やガザへの人道支援物資搬入などを認める見返りに、ハマス拘束下の人質10人を解放するよう要求した。10人の中には米国籍保有のイスラエル人1人が含まれる。

 第2段階では、恒久停戦やイスラエル軍のガザ撤収、ハマスの武装解除やガザ統治の放棄について両者が協議するとしている。

 一方、ガザ最南部ラファで3月にパレスチナ赤新月社の職員ら15人が死亡したイスラエル軍の攻撃を巡り、赤新月社は13日、行方不明だった職員1人がイスラエル当局に拘束されていると明らかにし、解放を要求した。