公益社団法人「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」は12日までに、経済的に困窮していて今春中高に進学した子どもがいる世帯へのアンケート結果を公表した。制服やタブレット代といった卒業・入学の費用捻出方法について、約6割が「他の生活費を削る」とし、借り入れやローンも3割を超えた。
物価高が影響しているとみられ、進学費用が家計の大きな負担になっている実態が改めて浮き彫りになった。法人は「学用品の価格見直しやタブレット購入費の助成拡充、高校入学前の準備金創設が必要」としている。
アンケートは4回目。同法人に給付金を申請した保護者ら2135人に今年1月、複数回答で尋ねた。
「生活費を削る」としたのは中1が63・5%、高1が59・9%。「親族からの借り入れや消費者金融からのローン」は中1で32・9%、高1で39・7%だった。借入金額は「11万円以上」が最も多く、中1で27・2%、高1で58・3%となった。